代表質問・一般質問

令和4年12月定例会

金岡 貴裕かなおか たかひろ

質問日 令和4年12月5日(月)
区分 一般質問
一問一答
  • 不登校特例校について

令和4年12月定例会 本会議 一般質問 (金岡議員)

不登校児童・生徒への オンライン授業について

金岡 貴裕

本市における不登校児童・生徒数が増加している現状について伺います。本市において、病気や経済的理由を除き、年間30日以上欠席している、いわゆる不登校児童・生徒数は、令和3年度の小学校では350名、中学校では468名であり、平成29年度と比べて小学校では約3倍、中学校では約1.8倍に増加しています。不登校は将来にわたってその子の人生に影響を及ぼすものであり、2022年12月5日(月)各学校では、学級担任や養護教諭が児童・生徒の日頃の様子やアンケートを通じて不安や悩みを把握し、支援を行っています。市教育委員会でも7日以上欠席が続く児童・生徒や不登校の前兆を見せる児童・生徒について、学校から毎月報告を受け、対応について助言や専門家の派遣を行っています。早期対応が大切であり、一人一人に応じたきめ細かで組織的な支援が必要であるとの考えに基づき、より一層努めてまいります。教育現場だけに任せておける問題ではありません。本市の不登校児童・生徒の現状について市長の見解を求めます。

藤井市長

「幸せ日本一とやま」の実現に向け、次代を担う人材を育成するために「育む未来!̃活き活きひとづくり日本一とやま」を掲げています。児童・生徒は富山市の未来を担う大切な人材です。令和4年10月27日に文部科学省が公表した調査によると、不登校児童・生徒数は平成27年度以降最多となり、本市においても増加が続いている現状は大変憂慮しています。本市では「学校教育の充実」や「家庭・地域における教育力の向上」などを施策に位置づけ、様々な取組を行っていますが、不登校児童・生徒数の増加を踏まえ、支援体制を一層充実させる必要があります。子ども一人一人に応じた教育や支援がより一層求められています。家庭や地域において、周囲の大人が子どもたちに目を配り、手を差し伸べる社会の実現が必要です。今後とも「幸せ日本一とやま」の実現に向け、教育委員会と共に取り組んでまいります。

金岡 貴裕

不登校児童・生徒が社会復帰に向けてどうしたら良いのか、教育委員会、当局と一緒に考えたい。先日、不登校をテーマにした富山市SDGsアクションミーティングに参加しました。教育実習生が不登校児童を支援した好事例を紹介しましたが、不登校の初期段階で支援が重要です。学校と教育委員会で情報を共有し、組織的な支援を一層充実させるべきと考えますが、見解を求めます。

教育委員会事務局長

各学校では、学級担任や養護教諭が児童・生徒の日頃の様子やアンケートを通じて不安や悩みを把握し、支援を行っています。市教育委員会でも7日以上欠席が続く児童・生徒や不登校の前兆を見せる児童・生徒について、学校から毎月報告を受け、対応について助言や専門家の派遣を行っています。早期対応が大切であり、一人一人に応じたきめ細かで組織的な支援が必要であるとの考えに基づき、より一層努めてまいります。

金岡 貴裕

先日、不登校支援に力を入れている八王子市を視察しました。個票システムを活用した登校支援を実施しており、不登校の早期発見・早期対応に役立っています。本市でも導入を検討すべきです。また、適応指導教室の利用率が低いのは、利便性の問題もあります。適応指導教室を増やすべきと考えますが、見解を求めます。

教育委員会事務局長

本年10月末時点で、豊田適応指導教室に36人、婦中適応指導教室に46人が利用しています。市内中学校6校には校内適応指導教室が設置され、87人が利用していました。現時点で適応指導教室の数を増やす考えはありません。各教室の1日の通級人数は平均10人程度であり、受け入れ可能人数にはまだ余裕があります。

金岡 貴裕

適応指導教室の存在をもっと周知すべきです。不登校児童・生徒や保護者がどうしたら良いか分からない場合が多いです。適応指導教室の周知を改善するべきと考えますが、見解を求めます。

教育委員会事務局長

市教育委員会では、年度当初に学校を通じて適応指導教室のリーフレットを全家庭に配布しています。今年度は夏季休業中に教頭や教育相談担当教員を対象とした説明会を行い、保護者への紹介を依頼しました。その結果、2学期以降に見学者が増加しました。今後も周知を図ってまいります。

金岡 貴裕

スクールソーシャルワーカーの役割が重要です。本市においてもスクールソーシャルワーカーを増員すべきと考えますが、見解を求めます。

教育委員会事務局長

市教育委員会では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を進めてきました。支援の多様化を踏まえ、必要に応じて配置時間の拡充や増員を検討してまいります。近年、生徒指導に関する様々な支援を必要とする子どもや子育てに悩む保護者が増加しているため、県教育委員会に対しても配置時間の拡充を要請します。

金岡 貴裕

不 登 校 特 例 校 の 設 置 を 提 案 しまし た が 、そ の 後 の スケジュールについて教えてください。

教育委員会事務局長

国の動向や不登校児童・生徒数が増加していることを踏まえ、総合教育会議において不登校特例校の設置を検討すべき課題の一つとして挙げました。今年度は先進地視察や文部科学省の手引きを参考に調査・研究を進め、来年度以降は国の支援制度の活用を視野に入れ、具体的な検討に着手します。

金岡 貴裕

不 登 校 特 例 校 の 設 置 に 向 け 、市 長 のリー ダー シップ を求めます。

藤井市長

不登校特例校の設置に向け、教育委員会と協力しながら進めてまいります。不登校児童生徒への支援が大切であり、彼らの個性を伸ばす取組も重要です。教育委員会と共有し、しっかりと取り組んでまいります。不登校児童・生徒の居場所づくりや、得意なことや好きなことに取り組む場所を提供することが大事です。

金岡 貴裕

不登校児童・生徒への投資は未来への投資です。不登校特例校の設置に向けて力を発揮していただきたいです。また、不登校特例校を核として不登校支援に努めるべきです。