代表質問・一般質問

令和5年3月定例会

澤田 和秀さわだ かずひで

質問日 令和5年3月7日(火)
区分 一般質問
一問一答
  • 大沢野地域の公共交通について
  • ニホンザル対策について
  • ゆずりあいパーキングについて
  • 障害福祉について

令和5年3月定例会 本会議 一般質問 (澤田議員)

大沢野地域の公共交通について

澤田 和秀

昨年の3月定例会で、大沢野地域のコミュニティバス運行の必要性について質問しました。その際、市町村合併前の平成14年度に旧大沢野町でコミュニティバスの試行運行が行われたが、利用者が少なく本格運行に至らなかったとの回答がありました。試行運行当時は高齢者向けの病院や施設の巡回バスが多く、利用者が少なかったことが原因とされています。コロナ禍で病院の巡回バスが減少し、地域住民のコミュニティバス運行を望む声が高まっています。大沢野地域の公共交通の現状について伺います。

活力都市創造部長

本市では、郊外や中山間地域の交通手段確保や運転手不足の課題解決に向けて、婦中町朝日地区を起点とした自動運転移動サービスの実証実験を提案しています。この実証実験は、運転手が同乗し手動操作が可能なレベル2で実施し、平たんな地域で、幅員の広い幹線道路を持つ地域を選定しました。まずは平たんな地域で実証実験を行い、自動運転技術の性能を確認した上で、中山間地域への導入可能性を検証します。

澤田 和秀

コミュニティバスは中山間地域でも重要です。自動運転が実現するまで、有人のコミュニティバスの導入を検討して欲しいです。本市は、JR高山本線沿線で県、市、JR西日本が連携する高山本線ブラッシュアップ会議を発足させ、沿線住民の交通手段としてのマイカー利用の削減とコンパクトシティの深化を目指しています。グリーンスローモビリティの試行運転も計画されています。笹津保育所跡地を利用し、バス停笹津駅を設け、笹津駅とバス停を徒歩1分でつなげることは大きなメリットです。細入地域を含む大沢野地域の公共交通の今後の方針について伺います。

活力都市創造部長

地域鉄道を取り巻く環境は今後ますます厳しくなると予想されます。高山本線ブラッシュアップ会議を設立し、利便性向上と利用促進を図るための基本計画を策定しました。令和5年度には、笹津駅から富山駅までの路線バスの利便性向上、災害時の補完機能としての速達便運行、JR高山本線と路線バスの交通結節点強化を図ります。社会実験を行い、地域特性に応じた新たな移動手段を導入し、大沢野地域の公共交通の活性化と利便性向上に努めます。

ニホンザル対策について

澤田 和秀

大沢野地域には多くのニホンザルが生息し、田畑や住宅に被害が出ています。特に田畑の被害は深刻です。本市全域でのニホンザルの生息状況について伺います。

農林水産部長

本市におけるニホンザルの生息状況は、県の管理計画によると、大山地域や大沢野地域を中心に11の群れが確認されています。令和3年度末時点での推定個体数は321頭です。今年度の調査では、大清水付近と坂本付近で新たに2群れが確認され、合計で11群れとなっています。

澤田 和秀

大沢野地域では捕獲制限の関係もあり、年間の捕獲数が少ないですが、今年度の捕獲状況について教えてください。

農林水産部長

今年度の大沢野地域の捕獲状況は、福沢群で7頭、神通川A群で9頭、神通川B1群で2頭、神通川B2群で2頭、神通川C群で6頭の計26頭です。新たに確認された群れについては、来年度から捕獲による個体数管理を行います。

澤田 和秀

捕獲数は増えていますが、全体数に対してはまだ少ないと感じます。多くの猿を捕獲するようお願いしたいです。大沢野地域の八木山や西大沢では、住宅地でも猿による被害が発生しています。本市が現在取り組んでいる被害対策について教えてください。

農林水産部長

本市では、鳥獣被害対策実施隊員によるパトロールや捕獲活動、農地等に侵入しないための電気柵の設置支援、集落からの追い払いのための電動エアガン導入支援などを行っています。今年度は出荷目的でない農地も含めた電気柵設置に対する補助を行い、大沢野地域の船峅地区で800メートル分の電気柵を設置支援しました。

澤田 和秀

ニホンザルの被害対策をさらに強化する必要があります。本市が予定している新たな取り組みについて教えてください。

農林水産部長

来年度から、ニホンザルの位置情報を把握する機器の装着や見回り活動の拡充、ハンディビデオカメラによる正確な個体数の記録、1頭当たり6,000円の市単独の捕獲報奨金の設定を予定しています。これらの対策により、ニホンザルによる被害の軽減を図ります。

澤田 和秀

相談支援事業所の職員数が少なく、多岐にわたる相談内容に対応しきれていない状況です。障害者が自立するための相談について、現状を教えてください。

福祉保健部長

相談支援事業所に寄せられる相談は、障害福祉サービスの利用、不安の解消、健康や医療、就労や社会参加に関するものなど幅広く対応しています。複数の課題を抱える困難事例も多く、職員のスキル向上が求められています。

澤田 和秀

相談支援事業所は重要な役割を果たしています。障害者自立支援協議会について、どのようなことが協議されているか教えてください。

福祉保健部長

富山市障害者自立支援協議会は、医師、障害者施設、教育、雇用機関、障害者団体の代表者などで構成され、年2回程度開催されています。協議事項は、相談支援事業者の評価、障害者計画の策定、ネットワーク構築、個別事例支援、障害者虐待防止など多岐にわたります。また、権利擁護部会、相談支援ワーキング、就労支援ワーキング、地域生活支援ワーキング、こども発達支援ワーキングが設置され、それぞれの課題について協議しています。

澤田 和秀

障害者自立支援協議会は障害者にとって重要な役割を果たしています。協議会の開催回数や内容を充実させる必要があると考えますが、見解を伺います。

福祉保健部長

協議会は年2回開催していますが、各部会やワーキングは必要に応じて随時開催しています。今後も各部会やワーキングでの課題整理・検討を行い、協議会での協議・情報共有を通じて障害者支援に関する課題解決に努めます。必要に応じて協議会の開催回数を増やすことも検討します。

澤田 和秀

相談支援事業所は疲弊しており、解決できない問題を障害者自立支援協議会で解決に導くことが重要です。協議会の実効性を高め、形骸化させずに実態に合った障害者サポートを行うことが求められます。