令和5年3月定例会 本会議 代表質問(柞山議員)
市町村合併の検証について
柞山 数男
富山市は平成17年に市町村合併を経て誕生しました。当時の合併には、地域の活性化や効率的な行政運営を目指すための大きな期待がありました。
しかし、合併後の年月を経て、地域社会や人口動態、財政状況にどのような影響があったのかを検証する必要がありました。市町村合併の検証についてどのように行われ、今後の市政にどのように反映するのか伺う。
藤井市長
就任時に前市長から市町村合併の検証を引き継ぎました。
合併検証は「幸せ日本一とやま」の実現に向けた重要な取り組みであり、外部の有識者で構成された第三者委員会で行いました。検証の結果、人口減少の抑制や新市建設計画の実現、中核市としての経済力の維持が評価されました。この結果を市政に反映し、地域コミュニティ推進課の新設や地域おこし協力隊の配置などを通じて、地域社会の活性化を図ります。
また、持続可能な都市経営を目指し、コンパクトシティ政策とスマートシティ政策を融合させていきます。
外国語専門学校の在り方について
柞山 数男
富山外国語専門学校は、昭和60年に富山市が設立した全国唯一の公立外国語専門学校です。
この学校は、地域の国際化推進と優秀な人材育成を目指して設立されましたが、少子化や大学進学志向の影響で入学志願者数が減少している現状があります。富山外国語専門学校の現状と今後の在り方について伺う。
企画管理部長
富山外国語専門学校は、昭和60年に設立され、これまでに1,700名以上の卒業生を輩出していますが、少子化と4年制大学進学志向の高まりにより入学志願者数が減少しています。
今後、学識経験者や教育関係者を含む懇話会を設置し、学校の在り方を再検討します。市民や企業のニーズを考慮し、英語を学びたい若者が増える方策を検討していきます。
辺地のインフラ整備について
柞山 数男
辺地は、地理的に不利な条件にある地域であり、生活文化水準の低さが問題視されています。
富山市では、これらの地域におけるインフラ整備を通じて地域間の格差を是正しようとしています。辺地のインフラ整備における優先順位についてどのように考えているのか伺う。
藤井市長
辺地債を活用して生活文化水準の格差を是正するための事業を進めていますが、辺地とそれ以外の地域との間で費用対効果だけで優先順位を決めるのではなく、地域の実情や住民の生活利便性を考慮し、総合的に判断します。
全ての市民が不便を感じない安全・安心なまちづくりを目指します。
不登校児童・生徒のケアについて
柞山 数男
いじめや不登校の問題は全国的に深刻化しており、学校現場では対応が難しいケースも増えています。
富山市でも、これらの課題に対応するため、専門職の増員などが求められています。不登校児童・生徒へのケアにどのように対応しているのか伺う。
教育長
いじめや不登校が増加する中、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの役割が重要です。
市教育委員会では、これら専門職を計画的に増員しており、今後も支援体制の強化を図ります。県教育委員会とも連携し、配置時間の拡充を求める方針です。
富山児童相談所の移転に伴う 協力関係について
柞山 数男
富山児童相談所の移転により、富山駅前CICビルに県内の子どもに関する相談機関が集約される予定です。この移転によって、県と市の連携がより一層強化されることが期待されています。
富山児童相談所の移転に伴い、どのような協力関係を築く予定か伺う。
藤井市長
富山児童相談所がCICビルに移転し、県内の子どもに関する相談機関と共に集約されます。この連携が効果的な支援につながると期待しています。
市としても県と協力し、子どもの健やかな成長と安全な子育て環境の整備に取り組みます。
「水橋地区」における スマート農業の取組について
柞山 数男
水橋地区では、国営農地再編整備事業が進行中であり、この地域をスマート農業のモデル地域とする取り組みが進められています。市もこの事業に積極的に関与しています。
水橋地区におけるスマート農業の取り組みについて伺う。
農林水産部長
水橋地区では、国営農地再編整備事業が進行中であり、市はスマート農業の普及促進を目的に情報通信基盤の整備を進めています。来年度以降、コンソーシアムを協議会に発展させ、スマート農業に適した電波方式の調査やPR活動を実施する予定です。この取り組みが水橋地区の農業を新たに生まれ変わらせると期待しています。
国営農地再編整備推進室の 役割について
柞山 数男
水橋地区での国営農地再編整備事業において、市の関与が今後ますます重要となります。
これに伴い、国営ほ場整備対策班が推進室に格上げされ、体制が強化されます。国営農地再編整備推進室の役割について伺う。
農林水産部長
来年度より、農村整備課内の国営ほ場整備対策班が国営農地再編整備推進室へと格上げされます。
この推進室は、事業エリア内の市道や水路の付け替え工事に関する調整や、土地所有者の調査などを担当し、事業の円滑な推進を目指します。
土木費の積算について
柞山 数男
近年、公共工事の労務単価や資材価格が上昇しており、これに対応するために適切な積算が求められています。
令和5年度の土木費もこの影響を受けています。令和5年度の土木費の積算に関して、どのように対応しているのか伺う。
建設部長
公共工事の発注では、労務単価や資材価格の上昇に対応するため、適正な積算を行いました。施工内容を工夫しつつ予算要求を行い、今後もコスト縮減の可能性を検討しながら整備を進める方針です。
経済状況を注視しながら、適切な工事発注を行っていきます。
広域圏事務組合に加盟している 市町村との協議について
柞山 数男
富山市は、広域圏事務組合に加盟しており、ごみの減量化や処理方法に関する連携が進められています。
家庭ごみの有料化に向けた議論が行われています。ごみの減量化に向けて、広域圏事務組合との連携はどのように進めているのか伺う。
藤井市長
広域圏事務組合における家庭ごみ有料化について、構成市町村と連携しながらごみ減量化施策を推進します。
住民の理解と協力を得るため、丁寧な進め方を重視しています。議会のご理解もお願いしたいと考えています。
プラスチックに係る 資源循環の促進について
柞山 数男
プラスチック資源の循環促進が全国的に求められています。
富山市では、一括回収の実施に向けた準備が進められており、今年度は婦中地域で実証事業が行われました。
プラスチック資源の一括回収について、どのように進めているのか伺う。
環境部長
今年度、婦中地域で実証事業を行い、一括回収に対する一定の評価を得ました。今後、課題を解決しながら令和6年4月から市内全域での一括回収導入を目指しています。
課題には、分別ルールの周知や収集作業への影響が含まれていますが、富山地区広域圏事務組合と連携しながら対応していきます。